今月の名曲昭和アニソン10選【2018年11月版】

こんにちわ、昭和のアニソンオタクDTMerのはなちゃんです。
昭和のアニソンの魅力を発信していきたいなあという思いから約1年ちょっと音楽投稿アプリ「nana」で昭和のアニソンの耳コピを投稿していましたが、もっとnana外でも昭和アニソンの魅力を発信していきたいと思いこの度ブログをはじめました。
ひとまず毎月、その月よく聴いた昭和のアニソンを10曲紹介する記事を書いていこうと思います。
どちらかというとマイナー寄りな選曲中心になるかと思いますが、こんな曲あったな~と懐かしんだり、知らない曲を知っていただくきっかけになったりするとうれしく思います。
ぜひ原曲をぽちっと再生しながら読んでください!

目次

01.モンシェリCoCo / モンシェリCoCo OP

放送年 – 1972年
作詞 – 有馬三恵子 / 作曲・編曲 – 川口真
歌 – 中島まゆこ

アコーディオンの調べにパリ感溢れるオシャレアニソン

まず今回最初に紹介するのは、『はいからさんが通る』を描いた大和和紀先生原作のアニメ『モンシェリCoCo』のオープニングテーマです。11月に最もよく聴いたアニソンでした。
昔何度か聴いたことのある曲だったのですが、すっかりどんな曲か忘れていたのでいま一度聴いてみようと再生してみたら何故か再生する手が止まらなくなりました。

『モンシェリCoCo』はパリを舞台としたデザイナーを夢見る少女の物語ということで、主題歌も作品に併せてアコーディオンを用いたミュゼット風のアレンジになっています。
ミュゼットとはとても大雑把に言うとカフェなんかで流れてそうなパリっぽい音楽です。元々、ミュゼットとはバグパイプのようなフランスの民族楽器のことでした。はじめはミュゼットで演奏するために作曲された3拍子の曲をそのまま「ミュゼット」と呼んでいたそうですが、そのうちミュゼットという楽器をイメージさせる牧歌的な曲も「ミュゼット」と呼ぶようになり今に至るそうです。なので、クラシックにもミュゼットを使わないミュゼットと名のつく曲が多く残されています。そしてそのうちアコーディオンを用いたポップス調のミュゼットが流行りだし、今やミュゼットと言えばどちらかというとアコーディオンを用いた曲という印象の方が強くなっているように思います。
ちなみに、今でこそフランス=アコーディオンというイメージが強いですが、アコーディオンはフランス製の楽器でもなんでもなく、イタリアからの移民がフランスへ持ち込んだことで流行した楽器です。アコーディオンを用いたポップス的なミュゼットが流行り出したのも20世紀の初頭らしいので、フランス=アコーディオンというイメージはそれほど歴史が古いわけではないんですねえ。
しかし、ヨーロッパを舞台にした昭和アニメの主題歌は『ベルサイユのばら』のOP「薔薇は美しく散る」に代表されるようなバロック音楽をモチーフにした曲の方が多いので、「モンシェリCoCo」のようなヨーロッパの音楽の中でも大衆音楽を意識したアニソンは新鮮ですね。

02.好敵手 / さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち IM

公開年 – 1978年
作詞 – 阿久悠 / 作曲・編曲 – 宮川泰
歌 – ささきいさお、フィーリング・フリー

トランペットの音色に哀愁漂う名悪役ソング

次に紹介するのは、劇場アニメ『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』の挿入歌として発売されたものの、結局本編中で使われることのなかったイメージソングという扱いの1曲「好敵手」です。
11月中に「好敵手」を世界で一番聴いたのは間違いなくはなちゃんであると胸を張って言えるほど最近よく聴いていた曲でした。

「好敵手」は『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』で散っていった敵役・デスラーを主人公・古代目線で歌った1曲です(次作でデスラーは復活しますが……)。
とにかく出だし一発目から入ってくるイントロの哀愁漂うトランペットがひたすらカッコいい! そのカッコよさは『宇宙刑事ギャバン』の「チェイス!ギャバン」のイントロのトランペットに匹敵すると私の中で話題です。控えめなエレキギターの音色もとてもいい味を出していますし、曲にひっそりと華やかさや気品を添えるチェンバロの音もデスラーというキャラによく似合っています。
それからこの曲を語る上で外せないのはやはり阿久悠先生による歌詞でしょう。この曲を聴くだけでもデスラーというキャラと、古代とデスラーの関係性に深みを感じられる名歌詞だなと思います。デスラーというキャラは、ただの絶対悪ではなく、デスラーなりの正義を持ったキャラクターでした。そんなデスラーを古代が讃える歌詞になっているわけですが、数ある悪役ソングの中でもこんなに主人公と悪役が対等に書かれた曲は他にないのではないでしょうか。特に“さだめが少し変わっていたら 互いに酒も飲んでたはずさ”という歌詞にはとてもふたりのドラマ性を感じます。“炎の中にサムライを見た”という歌詞も身震いするほどカッコいい。本編中で使われなかったものの、間違いなく歴史に残る名悪役ソングだと思います。
何故かこの曲はインスト版の方が多くCDに収録されているのですが、やはりこのささきいさおの渋い声でこの歌詞を歌い上げたボーカル版の方がカッコいいなと思います。

03.んー・ジャンピングにゃん / スーキャット IN

放送年 – 1980年
作詞 – 四辻たかお / 作曲 – たきのえいじ / 編曲 – 西崎進
歌 – 鶴岡弥生

虎渕先生はやはり天才だった! スー、気合いのデビュー曲

『アイドルマスター』や『ラブライブ!』の先祖と言っても過言ではないアイドルアニメ『スーキャット』の挿入歌です。
紆余曲折ありながらも主人公・スーのデビューシングルとして作中で発売された曲です。
『スーキャット』の楽曲は当時レコードでは発売されているものの、悲しいことにすべて未CD化なのですが、先日「んー・ジャンピングにゃん」のショートバージョンのクリアな音質の音源を聴く機会があり、改めてなかなかキてる曲だなと感じ最近ヘビロテしていました。

「んー・ジャンピングにゃん」は数年に1度しか曲を書かないものの、出した曲すべてがヒット曲という名作曲家・虎渕先生によってスーのために生み出された曲でした(もちろん現実には別に作詞・作曲家さんがいます)。しかし、曲を作ったはいいものの、ライバル・マリア三毛村の秘書・赤井の妨害により作詞家を捕まえることができなかったため、作曲だけでなく作詞も虎渕先生が手掛けたという1曲でした。
虎渕先生は恰幅のいい体格に着物とサングラス姿といういかにも堅物そうなキャラクターだったのですが、できてきた曲のタイトルは「んー・ジャンピングにゃん」。すごいはじけっぷりですね。歌詞は徹夜で書き上げたようなので、多分虎渕先生は夜中のテンションで頭がおかしくなってたんだと思います。
そんな「んー・ジャンピングにゃん」はスーの決めポーズ”ジャンピングにゃんポーズ”のおかげでじわじわ売れていくのですが、そんなときなんと虎渕先生が体調を崩しそのまま死亡(ネタバレ)。スーはショックで仕事に穴を開けるようになり、芸能界を追いやられます。
その後なんだかんだで復活を遂げるのですがそれはおいといて、この「んー・ジャンピングにゃん」という曲、タイトルのネタ臭さばかり語ってしまいそうになりますが、なかなか尖った曲になっています。
サザエさん的なイントロから入ったかと思えば、マイナーコードひとつでいきなりタンゴ調に。さらにニャーンヤヤヤヤーン”からはまさかのファンクそして歌謡曲的なサビとまさかの4段構成という凝った作りの曲になっています。しかも、歌唱を担当した鶴岡弥生さんの歌声もやたら気合いが入っていて聴きごたえ抜群です。
やはり虎渕先生は天才だったのです。惜しい人を亡くしました、合掌(あ、ネタバレしてしまった!)。

04.ぼくらのマジンガーZ / マジンガーZ ED

放送年 – 1972年~1974年
作詞 – 小池一雄 / 作曲・編曲 – 渡辺宙明
歌 – 水木一郎、コロムビアゆりかご会

ラテンピアノとパーカッションが熱いロボットソング

『マジンガーZ』のエンディングテーマです。
『マジンガーZ』の楽曲の中だと、挿入歌「Zのテーマ」がお気に入りだったのですが、改めて聴くと「ぼくらのマジンガーZ」いいじゃん! となり、最近気に入ってよく聴いていました。

「ぼくらのマジンガーZ」の作編曲はぼくらの渡辺宙明先生。宙明先生の楽曲はロックやディスコ由来のものが多いですが、この「ぼくらのマジンガーZ」はピアノとパーカッションが熱いラテンっぽい1曲になっています。
ピアノを担当したのはラテンピアニストの松岡直也氏。中森明菜の「ミ・アモーレ」などを作編曲した方です。松岡氏のピアノがひたすら主張する1曲になっているのですが、このピアノのリフがめっちゃカッコいい! なんでロボットにラテンなのかよく分からないですが(多分当時宙明先生がラテンに興味があったのではないだろうか)、カッコいいは正義なので細かいことは気にしないでいいと思います。
それからコンガがまたいい音ですね。ノリのいい演奏に心が弾みます。控えめに入ってくるフルートもこの曲のいいスパイスになっています。
そして、当時宙明先生が手に入れたばかりだったというミニモーグというアナログシンセも、OPや他の挿入歌同様効果的に使われています。このミニモーグのギュイーンというコシのある音はとてもロボットを連想させる音で、この音がマジンガーZの音楽のわくわく感をさらに増幅させているように思います。今聴いても未来を感じるいい音だなあと感じるので、きっと当時の子供たちにとってはもっと印象的な音だったのではないでしょうか。ミニモーグの音をこんな風にヒーローソングに取り入れた宙明先生はやっぱり天才ですね!

05.ウバ・ウバ・ウキャキャ / まんが世界昔ばなし OP

放送年 – 1972年~1979年
作詞 – 宮城まり子 / 作曲 – 森田公一 / 編曲 – 小山よしあき
歌 – 宮城まり子

言葉遊びが楽しい、童心をくすぐるアニソン

『まんが世界昔ばなし』のオープニングテーマです。
かの有名な『まんが日本昔ばなし』と似たタイトルですが、『まんが日本昔ばなし』とは放送局も制作会社も違うので無関係の作品です。『まんが日本昔ばなし』の影響は少なからずとも受けて制作された番組ではあるようですが。
ある日知り合いがこの曲のフレーズを口ずさんでいたのですが、私はこの曲をすっかり忘れており、聞き覚えがあるけどなんの曲だったかなと数日考えていました。その数日後、偶然『まんが世界名作劇場』のOPってどんな曲だっけかと再生したところ、ドンぴしゃで探していた曲でしたのでそれはそれはたまげました。

本曲の歌唱を担当したのは昭和初期から歌手活動をされていた宮城まり子さん。ちなみに宮城さんは2018年現在もご存命です。今年で91歳になる宮城さんは今も1968年にご自分で設立された肢体不自由児の社会福祉施設「ねむの木学園」の理事長・園長・校長を務められているそうです。
宮城さんの歌声はまさに昭和初期を思わせるレトロな雰囲気満載の歌声です。昭和初期に活躍された歌手は作曲家の先生が書かれた通りの音符で完璧に歌うことを求められていたため、機械かと思うほどピッチが正しすぎる歌声を持たれる方が多いのですが、宮城さんも例外なく素晴らしい音感を持たれたボーカリストです。それでいてなにかエフェクトをかけたのかと思わせるおもちゃのような歌声をお持ちで、一度聴くと忘れられられない独特の歌声ですよね。
歌詞も宮城さん自身が書かれているのですが、その歌詞からは子供を楽しませようという心意気が感じられます。タイトルにもなっている“ウバウバウキャキャ”という言葉をはじめ、意味の分からない言葉が羅列されている歌詞ですが、これらは恐らくすべて深い意味はなく、単純に声に出したときに楽しいと感じる文字を集めたのだと思います。子供が音楽を聴くとき、歌詞よりも、どんなおもしろい音が鳴ってるかやリズムに反応することを考慮して、本当に子供のために歌詞を書かれたのでしょう。体の不自由な児童のための福祉施設を作られたことからも想像できるように、子供が好きな方だったんでしょうね。その歌詞を乗せる森田公一先生が書かれたメロディも歌詞にぴったりな思わず口ずさみたくなる跳ねるような楽しいものになっています。こういう口に出して楽しい言葉とメロディっていいですよね。
ちなみにこの『まんが世界昔ばなし』の主題歌群は何故かすべてamazonなどにてmp3販売がされているのでとてもお手軽に手に入ります! やった~!

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