曇りガラスの 向こう側
ひらり初雪 降りた頃
つけた灯りを 消しもせず
あなた去ったの 人知れず
日ごと 降り積もる雪が
街の 景色を変えても
あなた 忘れられない
ひとり駅に立てば 遠く響く汽笛
きっと帰ってくるわ 雪が溶け去り
春になれば…
ふたり過ごした この街で
過ぎた月日を 数えれば
女未練の 火の花が
あなた恋しと 燃え上がる
たとえ 心がなくても
強く 抱いてくれたなら
それで それで よかったの
白い吐息浮かべ 今日も待つわひとり
あなた帰って来てよ さざんか舞い散り
春になれば…
ひとり駅に立てば 遠く響く汽笛
雪が溶けた頃に せめて言わせて
さようならと…